FXでプロスペクト理論を克服するコツ
FXでは、前回解説した「プロスペクト理論」を克服しないと勝てるようになかなかなりません。
「利益は大きく伸ばして損切りは早く」という王道の考え方は、行動経済学の真反対をやることです。
含み益が出れば、すぐに利食いしたくなり、含み損は、エントリーポイントに戻るまで待つかナンピンしてしまうという愚行に出てしまうのは、プロスペクト理論により、仕方がないとも言えます。
では、どうやって、克服していけばよいのでしょうか?
トレードだけにとらわれない考え方
負担がかかった心理状態で、トレードを克服していくのは、やはり時間がかかります。
頭ではわかっていても、実際にトレードをしてみると思うようにいかず、プロスペクト理論にモロにハマってしまってしまうものです。
そこで、考え方を少し広げてみます。
プロスペクト理論にハマるトレードというのは、感情に流されるトレードをしていることです。
ですので、普段の生活自体を感情に流されないような行動を意識していくのです。
ちょっとしたことで怒りを感じてしまったり・気分が乗らないと不機嫌な顔になったり、
と日常生活の中には、改善したほうがいいことが、実にいっぱいあるものです。
それを意識的に変えていくと、一時の感情による損失的な行動は変わってきます。
上記の例であれば、怒りを感じてもすぐにカッとしないで、5~6秒数えて気持ちを落ち着けてみたり、笑顔を心がけて、ふとした時も口角を上げてみる、ということをやってみます。
初めは出来なくても、繰り返しやってみれば出来るようになります。
また、それでもキツければ、何でもいいので、「決めたことを遂行する」という成功体験を作ることで、段々と変わっていくものです。
例えば、毎日5分だけストレッチをやる・最低1ページ読書をする・1行日記を書く・食事では野菜を摂るようにする・1日1回は誰かを褒める、などなど、悪い習慣行動でなければ何でもいいです。
このようなことを繰り返していると、感情の波が穏やかになってきます。
FXトレードは、思った以上にトレードに影響するものです。
普段からの姿勢が、トレードの成績を左右すると言っても過言ではありません。
地道なトレーニングを積んでみて下さい。