絶対に覚えておきたい投資の理論がコレ!
投資理論というのは、難しい金融工学のものから、投資家心理に関するもの、
また、よく利用するテクニカルのインジケーターまで、様々なものがあります。
その中で、最低限押さえておきたいものを、今回は挙げて、おこうと思います。
テクニカル分析について
過去の値動きを時系列の変化等で分析して、今後の値動きを予想していきます。
多くのテクニカル分析の中で、どういうデータを参照するかによってかなり細かく分かれていきます。
ダウ理論
私が考える、絶対に外せない理論は、ダウ理論です。
他の有名なテクニカル分析はいくつも存在していますが、相場の原理原則を捉えているのはこのダウ理論が一番と思っています。
ダウ理論は6つの基本原則で相場の周期性と規則性を説いています。
・為替レートは全ての情報を織り込む
・トレンドは3つに分類される
・1つのトレンドには3つの局面がある
・トレンドは明確な終わりのシグナルが発生するまで継続する
・トレンドは出来高によって確認できる
・トレンドは複数の指標によって確認するべき
当たり前、抽象的に見えるこの理論こそ、核心を突いているものだったりします。
トレードで壁にぶち当たったら、ダウ理論に戻る、というぐらい大切でしょう。
投資家心理についての理論
レートを動かしているのは、人間です。
相場で売り買いをする時の心理状況とういのは、生物界の中で様々な発明をしてきた人間なら、論理的・合理的な行動をするはずですが、実はそうではなかったりします。
そのような行動を解き明かそうとする行動経済学の理論があります。
ある条件下においての判断の不合理さには、多くのものが挙げられますが、特に有名な中に、プロスペクト理論があります。
プロスペクト理論
投資をそれなりにやったことがある人ならば、一度は聞いたことがある理論です。
簡単にまとめると、
利益を得る場面では、確実性を選択し、損失を被る場面では、リスクを選択しやすいというものです。
いわゆる損大利小を人は選択しやすいということです。
利益が少しでも出ていれば、
「まだ目標値でないけれど、下がるの嫌だから、今のうちに利食いしておこう」
損失が出ていれば、
「損切りラインにかかったけど、上がれば少しで助かる。なんとかチャラまで持っていければ・・・・」
誰しも経験があるような場面と言えるでしょう。
期待値を考えての理想的な投資行動とは裏腹に、実際は逆の行動をしてしまうということはよくあることです。
このような理論も知っておくと、トレードでの陥りやすいワナを避けることが出来て、利益を残せる確率も高まります。
ランダムウォーク理論
最後にとっておきの理論をご紹介します。
テクニカル分析が表すように、特定のパターンや形状によって、今後の値動きがある程度予測出来るという理論の元で、私達はトレードしています。
ですが、ランダムウォーク理論では、こうしたテクニカル分析は、結果から遡っているに過ぎなく、不確実な分析と捉えています。
例えば、機械的にランダムな相場を作ってみると、現実にあるチャートと見分けることが出来なく、究極、分析しても意味がないと考えます。
個人的には同調しづらい部分もありますが、実際はそのようなものかもしれません。
値動きは様々な要因が重なり、形成していきます。
ほとんどの動きは誰にも予想が出来なく、ランダムに動くと言われればそれまでです。
ただ、その中でも一時的にテクニカル分析で拾える部分もあるということです。
値動きに力が加わった時に規則的な動きがあるとすれば、テクニカル分析をしている意味はあるでしょう。
投資は上がるか下がるかだけだが・・・
とどのつまり、値動きというの上がるか下がるかの2択になります。
ですが、その動きの中に、周期性や規則性をなんとか見出したり、人間の偏った考え方などにより、不規則に見える相場を攻略するというのは、これからも続いていきます。
ランダムに動く中で翻弄されながら、これからもしがみつきながら、マーケットの攻略の糸口を探し続けるしかないようですね。