時間足ごとに判断する損切り・利確をする方法
FXでエントリーと決済どちらかを重視すればよいか?という問題では、私は決済と考えていることを以前にお伝えしました。
決済方法には様々なものがあり、固定pipsで行ったり、テクニカルを駆使しての決済、時間経過など、どれを採用してもいいと思います。
ただし、やってはいけないルールとして、時間足をずらして決済をするということが挙げられます。
時間軸をずらした決済はリスク管理が出来ていないことになる
まず、下図のチャートを見てください。
米ドル円の1時間足のレンジ展開です。
赤の水平線が下端になりますので、逆張りで右端の矢印あたりでエントリーをしたとします。
その後を見てみましょう。
上昇はしたものの、利確に至るほどの利幅が取れなかったために決済を見送っていたら、急落が起きました。
当然損切りをしなければならない状況です。
ここで日足に目線を移していきます。
矢印がエントリー、赤の縦線が急落した場面です。
日足を見ると、上昇トレンドの真っ只中とも言えます。
この時にあなたはどのように考えるでしょうか?
「全体的に上昇しているのだから、損切りをする必要はないのではないか?」
と考えはしないでしょうか?
チャートは、その後、実際に上昇していて、直近の高値まで到達していますから、利確もしっかり出来るようなポイントまできています。
しかし、それは、ただ単に損切りから逃げているだけです。
1時間足から日足にスイッチすることで、明確な損切りラインまで達していないと判断することは、損切りをしたくないだけということなのです。
損切りラインが深くなれば、損切りされることはなかなかありません。
確かに、そのうち、レートもエントリーポイントに戻り、うまくいけば、上記のようにプラス転換になることがあります。
ただし、これを繰り返していれば、深い損切りラインに到達した時には、甚大なダメージを負ってしまいます。
時間足→日足→週足→月足と深くしていけばいくほど、損失pipsは拡大していきます。
頻度は多くないものの、その一回が命取りになるということを理解しておきましょう。
損切りは早めに利確は伸ばして
利確に関しては、時間足を引き伸ばして、トレーリングストップのように利益を伸ばしていく、という方法は悪くありません。
欲張りすぎて、結局始めの利確ポイントで良かったということもあるで、
まずは、見ている時間足でしっかりと決済が出来るように心がけていきましょう。
水平線などの簡単なテクニカルでよいので、ポイントをつかんでオーダーをかけておく、というところから始めるのがよいでしょう。