勝率もメンタルに影響を及ぼす
私はトレードを行うにあたって、メンタル的なことを非常に重要視しています。
それほど、トレードとメンタルの関係は、非常に密接で、切っても切り離せないものです。
どんなにトレードロジックが優秀であっても、トレーダーは、心の状態によって、簡単に負けを引き寄せてしまうことがあります。
勝率7割なら絶対に利益が残るはずだが・・・
利益も損失も同じpipsで勝率7割のロジックがあるとします。
勝率7割ですから、まじめにトレードすれば利益が残るはずです。
10回のトレードうち、7回が勝ちになるわけですが、実際のトレードでは、バランスよく勝ち負けが出るわけではありません。
3連敗の後に7連勝ということもあります。
ただ、このように偏りが出ると、人は疑心暗鬼にかられます。
「勝率7割なのになんで連敗するのだろうか?」
「負けが先行するようではこのロジックは使えない!」
と思い込んでしまう傾向があります。
今、この記事を読んでいるあなたは、
「冷静に考えてみれば、簡単にわかることだろうに・・・」
と思うかも知れませんが、リアルトレードで資金を減らす場面に遭遇していると、そのような落ち着きは出来なくなるものです。
そして、このような短絡的な考え方をしていると、一生勝てなくなってしまいます。
あっちの手法に手を出し、こっちの手法に手を出し、と一貫性のないトレーダーに成り下がってしまいます。
大数の法則を意識する
勝率7割というのは、先程挙げたように、3連敗の後に7連勝ということもありますし、もっと極端なことを言えば、30連敗の後に70連勝ということでも言えるわけです。
多くのデータを取った集計が7割ということですので、たった数回のトレードで、ロジックの優劣を決めるには早過ぎです。
トレード回数が少なければバラツキが出やすく、トレード回数が多くなれば、本来の確率に収束するというのが「大数の法則」です。
目の前のトレード、数字に心を奪われてしまいがちですが、トレーダーとして成長するのであれば、第三者的な俯瞰(ふかん)の目で見ることも忘れずにしておきたいものです。