FXで稼ぐための行動心理学とは?
FXで稼ぐためには、投資心理という学習が必要になってきます。
投資心理を理解するために、「行動心理学」を知っておくことが、ポイントになります。
「大衆心理を読むコツとは?」で解説した大衆心理もそのうちの一つです。
今回は、その他の重要な行動心理学を解説していきたいと思います。
認知的不協和
認知的不協和理論とは、自分が思っていることと矛盾するような現実に直面した時に、不快な気持ちになることです。
人間は、不快な気持ちをなくすために、合理的な判断を下せないことがよくあるものです。
FXにおいては、含み損を抱えた時、相場分析がうまくいかなかったということで、損切りをするのが本来ならば適切ですが、損切りは気持ちのいいものではありません。
ですので、損切りを受け入れられずに、「もしかした戻すかもしれない」という淡い期待を抱いてしまい、そのまま含み損を抱え続け、結果的に大きなマイナスを食らってしまうことになりがちです。
サンクコスト効果
サンクコスト効果は、過去に支払っていて戻ってこないコストのことを言います。
投資した費用を無駄にしたくないために、損をするとわかっていながらもやめられない状態です。
最近では新型コロナウイルス感染の増加傾向で、オリンピック中止論もありましたが、決行されました。
その決行理由の一つに、このサンクコスト効果もあったのではと推測されます。
FXでは、無計画なナンピンがそれに当たります。
持ったポジションと逆方向へレートが進んだ時に、できればプラマイゼロあたりの増減にしたいと思い、ポジションの平均値を下げたり上げたりするために、ナンピンを繰り返したりします。
本来ならば、1ポジション目を損切りして、ドテンすれば利益を取れたはずです。
また、ナンピンすると、オール決済まで時間がかかります。
それまでに新しいポジションを持てないということもあります。
ですので、できればポジションを清算したいのですが、今までに投資したコスト(ロットと時間)が無駄になってしまうので、ポジションを清算することが出来なくなります。
サンクコスト効果は、先に投資したものが大きければ大きいほど後に引けなくなります。
つまり、ナンピンにおいて、ロットが積み上がれば積み上がるほど、決済が出来なくなってくるものです。
バンドワゴン効果
多くの人間から賛同を得ていると、その影響を受けやすくなることを言います。
「今流行りのモノ、人気のモノを持ちたい」という思いはこのバンドワゴン効果です。
FXより株式によく見られるのですが、ネットの情報やウワサなどが一つの銘柄に多くあることで、買いや売りを判断してしまうことです。
ただ、バンドワゴン効果は、トレンドに乗るということですので、いい方向に捉えることも出来ます。
それは、トレンド方向へ仕掛けていれば、利益が取れるからです。
しかし、注意する点があり、もし、そのトレンドに乗り遅れてしまった状態(高値づかみや安値づかみ)では、マイナスは避けられません。
投資における行動心理学は、他にもまだ数多くありますが、機会がある時に、また、一つずつ詳しく解説していきたいと思います。
チャートの解析やファンダメンタルなどの情報ばかりに気を取られずに、投資心理も意識しておくことが必要不可欠です。
学習に、積極的に取り入れるようにしてみてください。