FXで大衆心理を読むコツとは?
FXのチャートには大衆心理が現れるものです。
例えば、雇用統計などの指標発表時は、米ドル円では、予想より良い数値が出れば上昇し、悪い数値が出れば下落します。
このように、多くのトレーダーの心境がオーダーの量として反映されます。
その結果、チャートパターンとして表されるのです。
大衆心理を理解することは、優位性のあるトレードをするためには、不可欠な要素と言えるでしょう。
FXでの大衆心理の読み方
大衆心理の読み方というと、なんだか難しそうな気がします。
ですが、次の4点を押さえればOKです。
- 買いたいと思っているトレーダー
- 売りたいと思っているトレーダー
- 買いポジションを持っているトレーダー
- 売りポジションを持っているトレーダー
これら、4種のトレーダーの気持ちを考えていきます。
チャート上でどうなれば新規オーダーや決済のオーダーをしていくのか推測していくことで、大衆心理を読んでいきます。
上図のチャートの青色の部分に注目して解説していきます。
その前の大きな陽線と共に注目していきます。
下矢印の場面では、次のような思惑が出ます。
・買いたいトレーダーは、ブレイクを確認してから買いの注文を入れたいので待ち
・売りたいトレーダーは、直近の大きな陽線の高値なので売り注文を入れる
・買いポジション持ちのトレーダーは、直近の高値なので利益確定の売り注文を入れる
・売りポジション持ちのトレーダーは、少しでも下げて損失を回避したいので待ち、直近の高値ブレイク上昇で損切りの買い注文を入れる
この結果、4種のトレーダーを総合すると、売りが優勢になり、下落に転じています。
その後、上矢印の場面になります。
・買いたいトレーダーは、移動平均線に接した押し目買いのポイントで買い注文を入れる
・売りたいトレーダーは、移動平均線を下抜けしてから売り注文を入れたいので待ち
・買いポジション持ちのトレーダーは、押し目買いの上昇で利益を期待して待ち、または、高値づかみなら損失減少を期待して待ち
・売りポジション持ちのトレーダーは、一旦利益確定で買い注文、または、安値づかみなら一旦損切り確定して買い注文を入れ直す
この結果、4種のトレーダーを総合すると、買いが優勢になり、上昇に転じています。
大衆心理をトレードに活かす
ちょっと難しく感じたかもしれませんが、基本的には、4種のトレーダーがどのような思惑でトレードしていくかということを考えていけばいいでしょう。
一言で言えば、注文が集中しやすいポイントを見ていくことで、トレードを優位に進めていくことが可能です。
チャートパターンというのも、基本的には、この大衆心理をまとめたものと思えばよいでしょう。
ヘッドアンドショルダーでの解説もしているので、参考にしてみてください。
チャートリーディングには、練習が必要ですが、できるようになると、利益とは他に、トレード自体が面白くなってくるものです。
ぜひ、日々の分析を積極的にやっていきましょう。